お腹の症状でお困りの際は
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消化器内科のイメージ画像

消化器内科は、消化管、肝臓、胆道、膵臓などの広い領域を対象とした、いわゆる「お腹の病気」を拝見する診療科です。
お腹の病気は、特徴的な症状がはっきりと現われることが少ないものもあり、胃もたれなどの軽い症状であっても、消化管の癌など重大な病気が原因であることもありますので、おなかの調子がいつもと違うと気付いたら、早めに消化器内科を受診するよう心掛けてください。

こんな時は消化器内科を受診してください

  • 便秘や下痢が続く
  • 胃痛、胃もたれがする
  • 胸やけがする。げっぷ、膨満感
  • 食欲不振、体重減少
  • 嘔気嘔吐
  • 血便、黒い便などの便異常
  • その他、健康診断で胃腸や肝機能の異常を指摘された方

よく見られるおなかの病気

便秘

長時間にわたって便がお腹の中にとどまると、徐々に水分が失われて硬くなり、おなかが張ったりして更に排便が困難になります。
便秘だと感じている方は、まず適度に水分摂取を心がけることが大切です。
その上で、症状が続く場合には、自己判断で便秘薬を飲み続けることで逆に悪化させてしまう前に、一度ご来院されることをお勧めします。

機能性ディスペプシア(胃もたれ)

胃のあたりに痛みがありながら、胃や十二指腸などに異常が見られない場合、最近「機能性胃腸症」という病態が注目されています。
機能性胃腸症は、従来からの胃炎や神経性胃炎に相当すると考えられ、食後の膨満感(食後の不快なおなかの張り)、早期の膨満感(食べてすぐのおなかの張り)などの症状が半年以上続いている場合や、症状があっても他院での検査で異常なしと言われた場合には、ぜひ一度当院へご相談ください。

過敏性腸症候群(下痢・便秘・腹痛)

仕事の途中でお腹が痛くなりトイレへ駆け込む。出勤前や登校前に必ずお腹が痛くなる。
このような症状を引き起こすものに、過敏性腸症候群(IBS)という病気があります。
大腸検査や血液検査などでは異常が認められないことが特徴で、主な症状としては、下痢や便秘・腹痛などがあります。
原因の多くは過度の緊張やストレスとされており、成人の10人に1人が該当する現代病とも言えます。
慢性的に症状のために生活上の支障を感じながらも、それらが重大な症状ではないことからつい放置してしまっている方も多いと思いますが、より快適な日常を取り戻すためにも、ぜひ一度ご相談ください。

逆流性食道炎

逆流性食道炎は、胃と食道の境界部分がゆるむなどして、胃酸を含んだ胃の内容物が食道へ逆流することによって起きる病気です。
「胸やけがする」「酸っぱいものがのどに上がってくる」といった症状が主ですが「のどがつまった感じがする」「声がかすれる」などの呼吸器症状を生じることもあるため、原因がお腹の病気と分からずに長い間我慢しておられる方も多いようです。
逆流性食道炎が疑われる場合には、まず胃酸の逆流症状を確認するための問診を行い、続いて胃カメラ検査で食道粘膜の炎症を確認します。

胃カメラについては苦手な方も多いと思いますが、当院では熟練のテクニックを持つ医師が検査を行いますので、これまでに受けた胃カメラ検査で苦しい想いをした方や、もともと苦手意識がある方でも、吐き気や不快感を大幅に軽減した検査を受けていただけますので、どうぞ安心してお任せください。

指定難病についてもご相談ください

「日本消化器病学会認定消化器病専門医」「日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医」のダブルライセンスを有し、炎症性腸疾患(クローン病や潰瘍性大腸炎)の専門外来を担当してきた医師による診療を行っております。
特に、芸能人やスポーツ選手などが「国指定の難病にかかった」といったニュースなどで潰瘍性大腸炎という病名を耳にされたことがある方は多いと思います。

潰瘍性大腸炎には診断基準があり、主に大腸カメラ検査と病理検査の所見によって総合的に診断します。
炎症の状態やどの範囲に分布しているかを把握した上で、大腸粘膜の一部を採取して顕微鏡による病理診断を行い、細菌や寄生虫検査などによる腸炎ではないことを確認し、総合的に潰瘍性大腸炎であるか否かを判断します。
尚、潰瘍性大腸炎の原因は、食生活に関連して免疫異常を引き起こして発症したり、遺伝的な要因を持っている方が発症すると言われておりますが、未だ正確なメカニズムは解明されておりません。
そのため、根治に至らない病気として厚生労働省が難治性疾患(いわゆる難病)に指定しています。

しかし、適切な治療により症状をコントロールすることができれば、健康な方とほとんど変わらない生活を送れることは分かっておりますので、定期的に大腸カメラ検査を受けられる、かかりつけ医の存在が重要となります。
根治させることができないとされている潰瘍性大腸炎であっても、当院では内科的な治療で大腸粘膜の異常な炎症を抑え、下痢や血便、持続的な腹痛といった症状をコントロールしつつ、定期的な大腸カメラ検査を(必要に応じて胃カメラ検査も)行いながら、患者さんが生涯にわたり問題なく日常生活を送れるよう寄り添って参りますので、ぜひ安心してご相談ください。

肝臓の病気についてもご相談ください

日本肝臓学会にも所属し、「日本消化器病学会認定消化器病専門医」「日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医」として肝臓の病気や胆道・膵臓の内視鏡治療なども行ってきた医師により、専門的なご相談が可能です。
健康診断などで肝機能に指摘があった際や、ご自身で飲酒量や肥満が気になっている方も、ぜひ当院へご相談ください。

肝障害について

肝臓に障害が起きると、一過性の強い肝障害(急性肝炎)では、皮膚や目の黄疸、尿の色が濃くなる、だるい、食欲がない、吐き気がするといった症状が生じます。
これに対し、長い期間続く肝障害(慢性肝炎)は基本的に無症状で、進行した肝硬変であっても、だるい、食欲がない、むくむ、腹が張る、皮膚や目の黄疸などの症状が見られるようになる頃には、病気がかなり進行しているため、肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれます。
このように、肝臓の怖いところは自覚症状が出づらいところですので、健康診断などで指摘を受けた方はもちろん、些細な症状や違和感であっても、お早めに受診されることをお勧めします。

脂肪肝について

脂肪肝はその名の通り、肝臓に脂肪がたまっている状態で、脂肪は肝臓の周りについているのではなく、肝臓の細胞一つ一つの中に溜まっており、超音波検査により簡単に診断できます。
脂肪肝には様々な原因がありますが、第一はやはりアルコールであり、お酒を飲み過ぎると脂肪肝になってしまいます。
また、昨今ではお酒をあまり飲まない方の脂肪肝が(非アルコール性脂肪性肝疾患)増加傾向にあり、一般的な健康診断では男性の40%、女性の20%に見られるという結果が出ています。

そして、これらの中から10~20%の方は徐々に悪化して肝硬変や肝がんを発症することがありますので、生活習慣の改善や効果的な食事・運動療法を取り入れることが重要となります。
当院では、糖尿病や高血圧のコントロールだけでなく、重大な肝臓の病気にかからないための指導も積極的に行っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

肝硬変について

肝硬変は、幹細胞が死滅・または減少することにより肝臓が硬く変化し、機能が著しく減衰する病気です。
初期症状としては、食欲不振や、疲れやすくなった等がありますが、これを放置して重症化してしまうと、腹水が溜まったり、吐血、意識障害に陥ることもあり、また、一度死滅して硬く変化した細胞は元に戻らないため、いかに早期で病気の進行を防ぐかが非常に重要となります。
「最近ちょっと食欲がないな・・・」といっただけであっても、放置せず当院へご相談いただければと思います。
もし何事もなく「何もないですよ。大丈夫ですよ。」と患者さんへお伝えすることも、かかりつけ医としての大切な仕事だと思いますので、些細な症状や違和感であっても、どうぞご遠慮なくご来院ください。

B型肝炎について

B型肝炎は、B型肝炎ウイルスが血液や体液を介して肝臓に感染して起きる病気で、感染した時期や感染した時の健康状態によって、一過性の感染で済むものと生涯にわたり感染が継続するものに大別されます。
特に持続感染しやすいのは、出産時や3歳未満の乳幼児期の感染で、持続感染している方が慢性的な肝障害を起こしている状態を「慢性B型肝炎」といい、放置してしまうと肝硬変や肝がんになってしまうこともあるので、注意が必要です。

C型肝炎について

C型肝炎は、C型肝炎ウイルスが肝臓に感染しておこる病気です。
肝がんの原因となる病気の第1位であり、放置してしまうと慢性肝炎から肝硬変、肝がんへと確実に進行していきます。
しかし近年は、C型肝炎の治療が劇的に進歩しており、副作用もほとんどない飲み薬を2ヶ月服用するだけで完治が見込めるようになっていますので、まずはお早めに当院へご相談ください。

当院は肝臓専門医療機関です

神奈川県は平成20年4月からB型及びC型ウイルス性肝炎にかかる治療費の助成を実施しており、肝炎治療医療費助成制度や初回精密検査、定期検査費用助成制度の申請においては、肝臓専門医療機関の診断書が必要となります。

腸内細菌

腸内フローラについて

腸内にはたくさんの常在細菌が生息しています。
これを腸内細菌といい、その種類は1000種類以上、その数は約100兆個とも言われています。
特に大腸には多種多様な腸内細菌が生息しており、様々な種類が住み着いている様子から花畑にちなんでフローラ(floar)=お花畑 と呼ばれています。

腸内細菌は善玉菌、悪玉菌、日和見菌に分けられます。
善玉菌は悪玉菌の侵入や増殖を防いで腸の正常な働きを促し、有害物質の排出や免疫の活性化にも関わっています。
悪玉菌は有害物質を作る細菌で、日和見菌は善玉菌と悪玉菌の優勢な方に同調する性質があります。
腸内細菌のバランスは変化し続けており、悪玉菌の数が増えると腸だけでなく全身にも悪影響を与えることがわかっています。
また、近年の研究では痩せやすい・太りやすいといった体質にも腸内フローラの関与があることがわかってきています。

腸内フローラと病気

腸内フローラは大腸がんや潰瘍性大腸炎などに関わっていることがわかってきています。
また、糖尿病やアレルギー、うつ病、認知症などの疾患や老化とのつながりも指摘されてきています。
腸内フローラの状態は食生活や環境、生活習慣、ストレスなどの影響を受けるため、生活習慣の改善を行いながら何度か腸内検査を受けることでその効果を確認することができます。
個人の体質などに合わせたより的確な改善が可能になりますので、健康を長く保つために役立ちます。

腸内フローラを調べる腸内検査

腸内フローラを調べる腸内検査

当院では腸内フローラ検査「Mykinso Pro」を導入しております。
少量の便を採取して検査し、腸内に生息している細菌の全体像を把握します。
腸内フローラのタイプを調べることで、効果的な食生活改善が可能になります。

腸内検査をお勧めする方

  • 朝食を抜く
  • 週に5回以上外食をする
  • 野菜や果物を食べない
  • きのこや海藻類を食べない
  • 発酵食品(ヨーグルト、納豆)を食べない
  • 週4日以上お酒を飲む
  • 睡眠不足
  • 喫煙をする
  • 最近、身体の調子がよくない
  • もうすぐ健康診断がある

上記3つ以上当てはまる方は、腸内フローラ検査をおすすめいたします。

腸内フローラ検査でわかる項目

  • 腸内フローラ判定
  • 疾患リスク判定
  • 個別注目菌の割合

腸内フローラ検査の流れ

  1. 受診 腸内フローラを調べる腸内検査 問診票と同意書に必要事項を記入し、検査について説明の上、検査キットをお渡しいたします。
  2. 採便 腸内フローラを調べる腸内検査 検査キットで採便します。
    採便は簡単に行うことができます。
  3. 投函 腸内フローラを調べる腸内検査 問診票、同意書、検査キットを検査機関へ郵送します。
  4. 結果報告 腸内フローラを調べる腸内検査 検査結果はおよそ6週間で当院に届きますので、結果を報告いたします。

検査費用(税込)

腸内フローラ検査
24,200円